早慶維新塾より誕生した「大学付属校専門 個別指導塾」
近年の傾向として、付属校の人気が高まっています。
大きな要因としては2021年1月より実施される「大学入学共通テスト」があります。
このテストはセンター試験に代わって行われるものであり、
これまでの「知識」や「技能」だけでなく
「思考力・判断力・表現力」が問われるものに変化します。
つまり、これまでの学習方法では難関大学への合格が難しくなるというわけです。
「どうやら大学入試が大きく変わるらしい」
「記述が多くなったり、知識では解けない問題が出るらしい」
このような漠然とした不安が広がり、
「中学で大学進学を決める!」
という機運が高まってきたのです。
このようにして中学受験の勉強を始めるのですが、
残念ながら付属校対策をしてくれる塾はこれまで存在していませんでした。
付属校に合格するには「付属校専用の対策」が必要なのです。
ではなぜ「付属校専用の対策」が必要なのでしょうか。
それは「進学校」と「付属校」の特徴を知ることで明らかになります。
付属校に合格するには「付属校専用の対策」が必要なのです。
ではなぜ「付属校専用の対策」が必要なのでしょうか。
それは「進学校」と「付属校」の特徴を知ることで明らかになります。
付属校と進学校の違い
それでは付属校とはどのような学校なのでしょうか。
付属校はより細かく分けると以下のようになります。
付属校…大学と同じ学校法人が運営している中学校。
例)早稲田高等学院中等部・慶應義塾普通部・慶應義塾中等部・慶應義塾湘南藤沢中等部・立教新座中学校など
系属校…大学とは別の学校法人が運営している中学校
例)早稲田実業学校中等部・早稲田中学校・早稲田佐賀中学校・浦和ルーテル学院中学校・明治大学付属中野中学校など
制度の上ではこのような区別がありますが、付属の大学への進学が一定数確保されているという点では共通しています。
「早慶ゼロワン」では特に区別が必要な場合以外では「付属校」の名称を使用していきます。
これに対し進学校は中高一貫教育で難関大学合格を目指すことを目的とします。よって中高の6年間、特に高校の3年間は大学受験の勉強に費やされます。
つまり進学校では「過酷な大学受験勉強に耐えられる生徒」が求められているのです。
いっぽう付属校では中高6年間に加えて大学の4年間その学校に通うことになります。
つまり付属校は進学以外に明確な目的意識を持つ生徒を求めているということです。
付属校と進学校では入るための目的が全く違うということが言えます。
自分から問いを立てて答えを導き出す本当の意味での学問や社会で本当に役立つ実学など
受験に縛られない広い意味での勉強ができるのが付属校の大きな魅力です。
偏差値だけで学校を選んでいませんか?
ところが受験校選びでよくある光景として偏差値表だけで受験校を決めてしまうというものがあります。
「偏差値が60あるからそこから下の学校も併願しよう」というような考え方ですね。
先ほども触れましたが「進学校と付属校では入るための目的が全く違う」という点に注意をする必要があります。
中学受験によくある誤解
「中学受験」にはこんな誤解が存在します。
中学受験とは、「一部の頭のいい小学生がするもの」
一般的に考えられているこの認識が、中学受験の実情を見えづらくしています。
「頭のいい」にも様々なとらえ方がありますが、
「高度な思考力が必要で、初見で高難易度の問題を解かなければならない」
このように考えられています。
いわゆる御三家を中心とした入試問題では確かにそのような問題が出題されています。
以下の問題をご覧ください。
《麻布中学校》平成30年度入試問題
問12 本文全体を読んだうえで考えてみましょう。以下に2つの事例をあげます。1つは問
10にあるハンセン病訴訟後のできごと(事例1)、もう一つは最近のヨーロッパでのできごと(事例2)です。これらを読んで、下の(1)(2)の問いに答えなさい。
(1) 私たちの社会では、特定の人びとに対する感情がコントロールできなくなったときに、上の2つの事例のように世間を騒がす「事件」に発展することがしばしばあります。
なぜコントロールできなくなってしまうのでしょうか。特定の人びとに対する感情を説明した上で、どのようなきっかけで感情をコントロールできなくなるかについて120字以内で答えなさい。ただし、句読点も1字分とします。
いかがでしょうか。
おそらく大人の方でも解答に苦戦されるのではないでしょうか。
多くの受験生は
「第一志望の大学付属校対策をしているつもりで必死に御三家レベルの対策をしてしまっている」
大きな回り道をしてしまっているのです。
もちろん全ての中学入試問題でこのような出題がされるわけではありません。
むしろ上のような出題は大学付属校入試ではほとんど見られません。
以下の問題をご覧ください。
《早稲田中学校》平成28年度入試問題
〔1〕
Ⅱ 問1 B国は世界で2番目に多い人口を抱えており、その人口密度は日本の約1.1倍です。B国
の面積を求め、その値に最も近いものを次のア~エから1つ選び、記号で答えなさい
。
ア 約260万㎢ イ 約330万㎢ ウ 約400万㎢
エ 約470万㎢
Ⅲ 問1 下線部①と、今年にオリンピックが開催されるリオデジャネイロとの時差は何時間で
すか。日本とそれらの都市の位置を手がかりにして計算し、正しいものを1つ選び、
記号で答えなさい。ただし、サマータイムは考えないものとします。
ア 2時間 イ 4時間 ウ 6時間 エ 8時間
先ほどの開成中学校の問題と比較してみてください。
どちらも偏差値70以上(統一合判)の難関校です。
決して簡単な問題ではありませんが、解きやすさでいえば早稲田中学校に軍配が上がるのではないでしょうか。
大学付属校を目指すのであれば、大学付属校の出題傾向をしっかりとおさえた実のある対策をしなければなりません。
それではなぜ付属校専門塾が存在しないのでしょうか。
実は付属校がこれだけ注目される数年前にはいわゆる「進学校ブーム」というものがありました。
難関大学進学に実績がある進学校を目指して、多くの受験生が進学校を目指していました。
そのような進学校人気の背景として、社会での先行き不安というものがあったのです。
「難関大学へ入って高い学歴をつけて、安定した職を得たい」
このような願いが「進学校ブーム」を支えていたといえるでしょう。
そのような進学校人気が高まる中、多くの学習塾は進学校の合格者数を競うようになりました。
特に「御三家」と呼ばれる難関進学校の合格者数は学習塾にとってのステータスとなっていました。
そして多くの受験生が進学校の合格者数を見て塾を決める、このようなサイクルが出来上がったのです。
つまり多くの学習塾にとって進学校の合格者数は、生徒を集めるための指標となっていたのです。
難関進学校の指導をしていれば生徒が集まる、そのような循環が長らく続いていたのです。
そのような中で付属校対策は二の次といった扱いとなり、付属校入試は
「難関進学校対策さえしていればついでに合格できる試験」
といった誤った認識が広がってしまったのです。
これが「大学付属校の指導をする塾がひとつもない!」という現状を生んだ背景なのです。
この結果、今どのようなことが起こっているのでしょうか。
大学付属校が第一志望なのに高度な思考力重視の問題演習で的外れな対策をしてしまうという悲しいことがこれまで繰り返されてきたのです。
高度な思考力が必要な試験を突破するためには、受験生もある程度「早熟」であることが求められます。
事実、御三家には「早熟」な子供たちが集っています。
対して大学付属校の入試問題は、御三家ほどの高度な思考力は求められない分早熟ではない幼い受験生でも十分対応できるフェアなテストであるといえます。